ビスフォスフォネート製剤コンプライアンス向上のための薬剤師の役割 ~週1回服用する製剤の服薬指導を通して~

田中 秀和1)、寺戸 靖1)、田中 直哉2)、近藤 澄子1)
株式会社ピノキオ薬局1)、株式会社カロン2)

近年の急速な高齢化に伴い、骨粗鬆症の患者数は年々増加しており、積極的な薬物治療が行われ、そのコンプライアンス・治療の継続が重要な問題点としてあげられる。
第17回医療薬学会において報告したとおり、週1回服用するビスフォスフォネート製剤において飲み忘れを経験した患者は26.8%であった。そこで、前回の結果を参考に今回はパンフレットを活用した服薬指導を通して、患者の治療意欲の向上・患者教育をテーマとし、コンプライアンス向上の検討を行った。

週1回服用するビスフォスフォネート製剤の処方のある17店舗において、服用している患者にアンケートを行った。
実施期間は、平成19年12月1日~平成20年3月31日までの4ヶ月間とした。

アンケートはパンフレットを活用した改良型服薬指導の前と後で実施し、薬剤師の指導によりコンプライアンス、疾患または薬物治療への理解度や治療意欲がどのように変化したかなどについて解答を得た。

また、性別、年齢、併用薬、他疾患およびアンケート期間中において何回に渡り服薬指導を行ったかなどについては薬剤師により解答を得た。

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アンケートの結果、142例を回収した。その中で飲み忘れを経験した患者は54例(約38%)であった。
その後の薬剤師による服薬指導により、半数の27例において、コンプライアンスの改善を行うことができた。

また、116例(約82%)の患者より「説明がわかりやすかった、薬の必要性がわかった」など治療に対して前向きな意見を得た。今回の服薬指導により、治療意欲・疾患または薬物治療への理解度は向上できたと考える。

さらに説明回数を増やす・パンフレット等の服薬指導の工夫を行うことにより、更なるコンプライアンスの向上・治療の継続につながると考える。

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